昨年、8回目となる「アントニン・レーモンド賞」がチェコのクラドノで開催され、チェコ工科大学のラドヴァン・マレク氏が最優秀賞を受賞しました。副賞として、今年5月に日本での2週間の研修ツアーが贈られました。
日本国内に数々の功績を残した 建築家アントニン・レーモンド の名前を冠したこの学生のための建築コンテストは、レーモンドの故郷である クラドノ市、建築家 ダヴィド・ヴァーヴラ氏、レーモンド設計事務所、そして チェコセンター東京 の共催で、1年おきに開催されています。
クラドノ市の特定区域の設計提案 が課題となっており、若手建築家に建築ビジョンを発表する機会を提供すること と、偉大な建築家であった アントニン・レーモンドについての認識を広めること を目的としています。国際的に名の知られる建築家アントニン・レーモンドは、日本での多くの重要な建築物を設計したことで知られています。高崎市の群馬音楽センター、東京の霊南坂の家、軽井沢の夏の家などがあり、日本の現代建築の発展に大きく貢献しました。
研修ツアーでは、レーモンド建築事務所・メモリアルルームを皮切りに、聖アンセルモ教会、星薬科大学本館、エリスマン邸、東京女子大学、群馬音楽センター、旧井上邸といった、レーモンドの日本における功績のわかる建築を見学し、ギャラリーエークワッドで開催されていた展示「ノエミ・レーモンドの建築と意匠 ―和で紡ぐモダンライフ―」を訪問しました。また、レーモンドだけではなく、日本の建築に触れるため、東京都庁舎や江戸東京たてもの園も訪問しました。
さらに、チェコセンター東京のイベントとして、チェコ大使館映写室にて、梶浦悠翠氏(リベレツ工科大学助手)とともに、プレゼンテーション&トークに登壇いただきました。
「今回の研修ツアーは本当に光栄で、幸せな経験となりました。各地を案内し、美しい景色を見せていただいたレーモンド設計事務所と株式会社ATELIER OPAの皆様、実務的なサポートをしていただいたチェコセンター東京の皆様に心から感謝申し上げます。レーモンドの建築をすべて網羅できたわけではありませんが、彼の建築に対する理解や敬意を深めることができ、日本建築全体についても視野を広げることができました。」ラドヴァン・マレク