イースター(チェコ語ではVelikonoceヴェリコノツェ)がやってきました!料理ブログ「Lžička cukru」の協力のもと、チェコの伝統的なイースター料理の1つである「マザネツ」のレシピをご紹介します。
レシピ・写真 ©lzickacukr ウェブサイト: https://lzickacukru Instagram: https://www.instagram.com/lzickacukru
伝統的なイースターのマザネツ
生地の材料
生酵母または7gのドライイースト 20g
牛乳 160g
薄力粉 270g
砂糖 80g
中力粉 100g
バター(室温に戻す) 110g
卵黄 4個分
レモンの皮
オレンジの皮 1/2個分
ラム酒 大さじ1
バニラペースト 小さじ1
塩 ひとつまみ
スライスアーモンド 40g
レーズン 50g
仕上げ用
溶き卵(表面に塗る)
溶かしバター 25g
まず、すべての材料を量ります。大きなボウルで酵母、ぬるく温めた牛乳(半量)、薄力粉小さじ1と砂糖を混ぜ合わせます。全てをよく混ぜ合わせ、15分間発酵させます。酵母が活性化し、きれいに泡立ってきたら、残りの粉、砂糖、牛乳、バター、卵黄、レモンとオレンジの皮、ラム酒、バニラペースト、塩を加えます。
しっかりと滑らかな手触りになるまで生地をこねます。生地は機械でこねる場合は最低8分間、手でこねる場合はさらに長く練ります。生地がボウルやフックにくっつかず、きれいに弾力があり光沢が出てくるまで丁寧にこねたら、スライスアーモンド(半量)とレーズン(全量)を加え、再度しっかりと生地に練り込みます。
生地を丸くまとめ、上から薄力粉を軽く振ったらボウルを布で覆い、温かい場所で少なくとも60分間発酵させます。生地が倍になったら、軽く粉を振った作業台に取り出し、数回こね直します。きれいに生地をまとめ、焼き紙を敷いた天板に置きます。布で覆い、さらに60分間発酵させます。 発酵が終わったら、オーブンを200℃に予熱し、表面に卵を塗り、残ったアーモンドを振りかけます。マザネツが横に広ぐのを防ぐため、竹串で穴をあけるこのがお勧めです。オーブンで10分間焼き、その後温度を150℃に下げて、表面がきれいに黄金色になるまでさらに35分程度焼きます。オーブンから取り出す前に、竹串で完全に焼けているかをチェックします。串に生地がついてこなければ焼き上がりで、まだ足りない場合はアルミホイルで覆い、さらに5〜10分焼きます。オーブンから取り出したら、すぐに溶かしたバターを塗り、ケーキクーラーに載せて完全に冷まします。
イースターとは
イースターはイエス・キリストの復活を記念する、キリスト教徒にとって重要なお祝いです。イースターの前に、キリストの死を偲ぶ聖週間を迎えます。この聖週間とは生前のキリストの最後の一週間を象徴する大切な行事です。例えば水曜日はユダがイエス・キリストを裏切った暗黒の日として、金曜日はキリストが十字架に磔にされた日として人々に記憶されています。2016年にチェコではこの金曜日は祝日として制定されました。
そして聖週間の日曜日は主日と言い、キリストが復活した大切な日です。毎年日付が変わりますが、今年2024年は3月31日が主日にあたります。
チェコのイースター
チェコのイースターでは、今なおペイガニズム(イエス・キリスト誕生前に存在した文化・信仰)からの影響も色濃く見られます。その名残がみられる伝統として、「ポムラースカ」と「クラスリツェ」があります。ポムラースカとは柳の枝を三つ編みのように編んで作ったムチのことで、カラフルなリボンで飾り付けられています。イースターの月曜日には、男性がキャロルを歌いながらこのポムラースカで女性のお尻を軽くたたくことで、その年の幸せや子孫繁栄を願います。そのお礼として、女性は男性に美しい模様を描いた卵である「クラスリツェ」をプレゼントします。
このようにチェコに残っている伝統的なペイガニズムの文化は、子孫繁栄や肥沃な大地や豊富な農作物などを願うものが多く、イースターの終了はチェコ人にとって新たな春の訪れを意味するものでもあります。
チェコのイースター料理
チェコではイエスの象徴である子羊型の焼き菓子である「ベラーネク」や、細かく刻んだ野菜とお肉が入った卵焼きの「ナーディフカ」など、様々な料理があります。本日ご紹介する「マザネツ」は、レーズンが入った甘いパンで、一般的には主日の朝食に食べることが多いようです。マザネツを作ってチェコのイースターを体験しましょう!