プラハ国立美術館、チェコセンター・ソウル、チェコセンター東京の共同企画として、中世から20世紀までのチェコと深いかかわりを持つ絵画を動画配信でご紹介していきます。第5回目の配信では、ボヘミアのバロック絵画を代表する画家ブランドルが聖書の一場面を描いた、光の表現の美しい油彩作品をご紹介します。シリーズの配信は全11回の予定です。チェコ人アーティストの作品のみならず、チェコの美術文化に大きな影響を与えた作品も扱います。ぜひご覧ください。
配信日:2021年7月1日(木)18:30より公開予定
ペトル・ブランドル「幼児イエスとシメオン」
1730年頃 78cm×60cm 油彩、キャンバス ペトル・ブランドルは、ボヘミアのバロック絵画を代表する画家の1人として位置付けられています。ブランドルは高い才能に恵まれた、引く手あまたの画家でした。しかし、私生活は荒れており、債務者監獄に入れられるほどでした。聖書を題材にした絵画「幼児イエスとシメオン」では、年老いたシメオンが、腕に抱える小さな子どもこそが救世主であると確信したその瞬間の心情を堂々と描いています。素晴らしい光の表現と、筆や指を使い絵の具を厚く塗り重ねた技法に、ブランドルの傑出した芸術性を見ることができます。