イースター(チェコ語ではVelikonoceヴェリコノツェ)が近づいて来ました!チェコの伝統的なイースター料理の1つ、「マザネツ」のレシピをご紹介します。
イースターとは
イースターはイエス・キリストの復活を記念する、キリスト教徒にとって重要なお祝いです。イースターの前に、キリストの死を偲ぶ聖週間を迎えます。この聖週間とは生前のキリストの最後の一週間を象徴する大切な行事です。例えば水曜日はユダがイエス・キリストを裏切った暗黒の日として、金曜日はキリストが十字架に磔にされた日として人々に記憶されています。2016年にチェコではこの金曜日は祝日として制定されました。
そして聖週間の日曜日は主日と言い、キリストが復活した大切な日です。毎年日付が変わりますが、今年2021年は4月4日が主日にあたります。
チェコのイースター
チェコのイースターでは、今なおペイガニズム(イエス・キリスト誕生前に存在した文化・信仰)からの影響も色濃く見られます。その名残がみられる伝統として、「ポムラースカ」と「クラスリツェ」があります。ポムラースカとは柳の枝を三つ編みのように編んで作ったムチのことで、カラフルなリボンで飾り付けられています。イースターの月曜日には、男性がキャロルを歌いながらこのポムラースカで女性のお尻を軽くたたくことで、その年の幸せや子孫繁栄を願います。そのお礼として、女性は男性に美しい模様を描いた卵である「クラスリツェ」をプレゼントします。
このようにチェコに残っている伝統的なペイガニズムの文化は、子孫繁栄や肥沃な大地や豊富な農作物などを願うものが多く、イースターの終了はチェコ人にとって新たな春の訪れを意味するものでもあります。
チェコのイースター料理
チェコではイエスの象徴である子羊型の焼き菓子である「ベラーネク」や、細かく刻んだ野菜とお肉が入った卵焼きの「ナーディフカ」など、様々な料理があります。本日ご紹介する「マザネツ」は、レーズンが入った甘いパンで、一般的には主日の朝食に食べることが多いようです。マザネツを作ってチェコのイースターを体験しましょう!
レシピ・写真 ©The Olive / Ivana & Zdenek Reich The Olive ※チェコの家庭料理レシピを紹介しているチェコのブログサイトです。一部レシピは英語でもご覧いただけます。
材料
牛乳:125 ml
グラニュー糖:50 g
生イースト:15 g(もしくはドライイースト4g)
小麦粉:280 g
塩:ひとつまみ
レモンの皮:1個分
卵黄:3個(☆1つは表面コーティング用に牛乳大さじ1と混ぜておく)
バター(一度溶かして冷やしたもの):70 g
レーズン:25g
紅茶のティーバッグ:一個
沸騰したお湯:250 ml
オレンジピール:25 g
アーモンドスライス:適量
粉砂糖:適量
作り方
① ぬるい牛乳110 mlにグラニュー糖小さじ1と生イーストをを混ぜ、暖かい場所で発酵させます。
② 薄力粉と塩をふるいにかけたあと、残りのグラニュー糖、すりおろしたレモンの皮を加え、中央にくぼみを作ります。そこに卵黄2個と溶かしたバター(必ず冷ましておいたもの!)を加えます。最後に①を加え、手またはハンドミキサーで弾力が出るまでこねます。
③ 出来上がった生地をボウルに入れて、薄力粉(分量外)をふりかけます。布巾をかけ、暖かい場所でおよそ1時間半寝かせます。
④ 紅茶のティーバッグに沸騰したお湯を注ぎ、そこにレーズンを入れ30分以上漬けておきます。その後、ざるで水気を切ります。
⑤ 1時間半寝かせた③に④とオレンジピールを加えてこねて、布をかけてさらに30分寝かせます。
⑥ 卵黄1個と残りの牛乳を混ぜておきます。
⑦ 生地が膨らんだら、打ち粉(分量外)の上で生地をこね、クッキングシートを敷いたオーブン天板の上に移します。生地の上部に十字の切り込みを入れ、⑥を塗ります。アーモンドをふりかけ、20分なじませます。予熱した160度のオーブンで約35分焼きます。
⑧ お好みでバター、蜂蜜、ジャムなどをのせてお召し上がりください!