プラハ国立美術館、チェコセンター・ソウル、チェコセンター東京の共同企画として、中世から20世紀までのチェコと深いかかわりを持つ絵画を動画配信でご紹介していきます。第1回目の配信は、中欧史を語るうえで欠かすことのできない人物、カレル4世を描いた板絵をご紹介します。シリーズの配信は全11回の予定です。チェコ人アーティストの作品のみならず、チェコの美術文化に大きな影響を与えた作品も扱います。ぜひご覧ください。
配信日:2021年5月6日(木)18:30より公開予定
カレル4世と「ヴラシムのヤン・オチコの奉納画」(作者不詳)
1371年以前 181.5cm×96.5cm テンペラ、パネル張りキャンバス
カレル4世(1316~1378)は中央ヨーロッパの歴史上、欠かすことのできない人物の1人です。カレル4世は、神聖ローマ帝国皇帝となった初めてのチェコ王です。皇帝在位中、帝国の中心地となったプラハでは、優れた美術品が数多く生み出されました。その1つが「ヴラシムのヤン・オチコの奉納画」で、ゴシック時代のパネル絵の傑作です。この絵画には、カレル4世と後継者である息子ヴァーツラフが、聖母マリアと幼子イエスの前で膝をつく姿が描かれています。この絵画は、プラハ大司教座のヤン・オチコの依頼により描かれました。ヤン・オチコはこの絵画の下方で、ボヘミアの守護聖人の1人である聖アダルベルトからプラハ大司教座を受領する瞬間が描かれています。
翻訳協力:薩摩秀登(明治大学)