高知県須崎市にて、2つのコミック展示が開催中です。「Iogi チェコ若手アーティストが描く日本」は、今年チェコセンターおよび杉並区立郷土博物館分館にて開催されたコミック展示で、チェコのコミック作家の卵たちが日本の日常生活をリアルに描き、チェコ・コミック界で話題となったプロジェクトです。さらに、IOGIプロジェクトで学生の指導にあたったヴァーツライフ・シュライフの作品展も同時開催しています。
須崎市チェココミック展
会期:2021年10月9日(土)~11月7日(金) 9:00~17:00
会場: 《Iogi チェコ若手アーティストが描く日本》 須崎市立市民文化会館 ホワイエ 高知県須崎市新町2丁目7-15 《ヴァーツラフ・シュライフ作品展》 すさきまちかどギャラリー 高知県須崎市青木町1-16
入場無料
主催:須崎市
企画責任者:ヴァーツラフ・シュライフ、ジャン=ギャスパール・パーレニーチェク
共催:チェコ国立西ボヘミア大学ラジスラフ・ストナル デザイン・芸術学部
企画協力:JGP ART
協力:チェコセンター東京、チェコ共和国国立科学アカデミーチェコ文学研究所研究員、パラツキー大学芸術学部コミック研究所研究員
IOGIプロジェクト概要
西ボヘミア大学ラジスラフ・ストナル デザイン・芸術学部で教鞭を執る、プロのコミック作家のシュライフが、日本の武蔵美術大学の交換留学生として来日したことをきっかけとして生まれた課題です。チェコに帰国する直前にはチェコセンター東京で個展「東京で解き放たれて」を開催。その際、展示企画に東京都杉並区在住のアートコーディネーターで作家のジャン=ギャスパール・パーレニーチェクが携わりました。シュライフはパーレニーチェクに日本や東京、杉並区などを中心に14本のシナリオを作成を依頼しました。ヨーロッパではコミックの原作者とコミック作家と、コミック一作品に二人体制で取り組むスタイルが主流です。
帰国後、シュライフは2019年9月から2020年1月までの5ヶ月間を製作期間として設け、学生にコミック作成を課しました。パーレニーチェクも同大学で2回講演を行い、日本のマンガを学生に実際に手にとって貰い、日本文化についても説明しました。学生のコミック作成にあたっては、シュライフとパーレニーチェクの二人が、5ヶ月の間、アドバイザーとしてアシスト。学生一人一人の感性を尊重しつつ、日本の街並みや自然を如実に表しているか、日本人の感情を細やかに表現できているか注意を即しました。日本を知らない学生には、ちょっとした街並みの違いや日本人の体格を初め、感情の現れ方など、非常に難易度の高い課題となりました。
チェコでは、チェコ語・日本語・英語・フランス語の冊子が発行され、大学のあるプルゼニュやチェコの首都プラハなど、チェコ各地での展覧会も行われています。
企画発案
ヴァーツラフ・シュライフ(シュライヒ) チェコのコミック作家。チェココミック界の“ジェネレーション・ゼロ”の1人として知られており、2010年にはチェコの漫画賞である「ムリエル賞」を受賞した。国立西ボヘミア大学ラジスラフ・ストナル デザイン・芸術学部で教鞭を執る。2019年に武蔵野美術大学からの招待で3ヶ月の短期留学を経験し、日本で制作した油絵の個展、「東京で解き放たれて」がチェコセンター東京にて開催された。
ジャン・ガスパール・ パーレニーチェク 1978年プラハ生まれ。詩人、キュレーター。元チェコセンター・パリのプログラムディレクター(2004~2017年)、同所長。音楽家ミロシュ・ボク(Miloš Bok)に師事し、その音楽の日本での紹介に尽力している(カメラータ・トウキョウからCD『クレド』が発売中)。フランス語とチェコ語で創作を行い、詩、散文、戯曲、音楽などさまざまな作品を発表。2017年に明治大学 米沢嘉博記念図書館で行われた「~日本におけるチェコ文化年2017~チェコ・コミックの100年展」、2019年に「東京で解き放たれて」(チェコセンター)、千葉市立美術館を初め4つの美術館で開催された「ミュシャと日本、日本とオルリク展」など、展覧会のコーディネーターを務める。
画 アダム・カニョフスキー、マリナ・クディノヴァー、マチェイ・コラージ、ペトラ・シェスターコヴァー、オンドジェイ・ダヴィッド、ヨゼフ・パヴェルカ、ダニエラ・ヘロデソヴァー、マテイ・ゆるカーチェク、ペトラ・ラメショヴァー、ヤクブ・ラング、ドミニカ・リゾニョヴァー、ドミニク・ティル、マティアーシュ・トショフスキー、イリナ・ブリツィカヴァ、エリシュカ・リボヴィツカー、ヤナ・ヴィスコチロヴァー、バルボラ・ヴォラーチクヴァー