2025年6月16日から18日の期間、プラハおよびクトナー・ホラにおいて、全世界のチェコセンター支局の所長が集まる年に一度の会議が開催され、今後の活動方針や、チェコ共和国の公共外交の強化にどう貢献していくか議論が交わされました。チェコセンターはチェコ共和国の外務省の外郭団体で、世界4大陸の26都市に展開しています。チェコセンター東京からは所長の高嶺エヴァが会議に出席しました。
初日の6月16日は、クトナー・ホラのGASKギャラリーで会議が行われ、パートナーとのミーティングと、ルカーシュ・ペトラーネクによるアートプロジェクト「Zastavení」の内覧会が行われました。6月17日にはプラハに移動し、6月18日に会議は大詰めを迎えました。
最終日は、チェルニーン宮殿にて、外務大臣ヤン・リパフスキーとの会議が行われました。大臣からは、厳しい状況でも辛抱強く働く職員たちへのねぎらいの言葉と、チェコ国外におけるチェコへの関心を高める上でのチェコセンターの重要性を強調する発言がありました。チェコセンター総裁のイトカ・パーネク・ユルコヴァーは、チェコセンター全体の方針、活動意義、そして現在の課題における公共外交の方向性を説明しました。
昨年秋にベオグラードにオープンしたチェコハウスも、チェコセンターが管理していることが改めて言及されました。また、2022年にロシアによるウクライナ侵攻を受けて活動を一時停止していたモスクワのチェコセンターも、今年はバーチャル形式で再開される予定です。
チェコ語講座は、これまで講座を運営する18の支局に加え、今年からベオグラード、ハノイ、ソウルに新設されました。チェコセンターで行われるチェコ語講座には、毎年2000人以上の学生が参加しています。
さらに、今年からチェコセンターは新たに「safe space」というテーマのプロジェクトに取り組んでいます。このプロジェクトは、現在急速に変化する世界のダイナミズムを反映したもので、個人や社会にとって安全や抵抗という概念が何を意味するのか、様々な文化でどのように多様化しているかを考察するものです。
2026年には、ヴァーツラフ・ハヴェルの生誕90周年を記念し、ハヴェルの価値観を現代に受け継いでいくことをテーマに、主に若い世代をターゲットにしたプロジェクトを企画しています。また、チェコはフランクフルト・ブックフェア2026のゲスト国となる予定で、チェコセンターの活動でも文学に焦点が当てられる予定です。さらに、AIをテーマとした写真展や、チェコの宇宙研究の歩みについてのイベントも予定しています。
東京からニューヨークまで、全世界のチェコセンターでは、年間約1700ものチェコ文化関連のイベントが開催され、750万人以上の来場者が訪れています。